2021.11.1

下請け製造業の自社商品開発事例

下請受注減少からコンシューマー(消費者)向け事業にチャレンジ!独自のターゲット設定での自社商品開発で2年目で年間目標3000万円を達成したブランディング事例

抱えた課題

大阪にあるスリッパメーカーはホテルや医療施設のOEM製品を中心に製造している下請中小企業です。大手受注先の製造拠点が海外移行する中、自社ブランドの開発に踏み切りました。ただ、家庭用のスリッパは百円均一ショップ等も含め低価格競争が激化。決して安くない自社製品の販売拡大を行うため新たな販路の可能性を求めコンシューマー向け新規事業のブランディングを行いました。

具体的な施策

女性をターゲットにというご希望の中、社員の皆様と共にスリッパのある生活シーンを検討。子育て中のお母さまの入学や卒業式での上履き、近年拡大する海外旅行での機内履きに焦点を絞り商品開発。上履きにはパールなどのシックなデザイン、機内履きは、カラフルなデザインで他社製品と差別化。百貨店等のイベントや旅行用品売り場、フォーマル売場などでの取り扱いを目標に販路開拓しました。

  • 『入卒等の学校行事や旅行などに使うには既存の携帯スリッパは地味すぎる』との意見から商品開発を検討。
  • セレモニーや旅行で着ていく服装に合うこと、女性が周りからどのように見られたいのかをヒントにデザイン案を作成。
  • パッケージや陳列イメージまで具体的にビジュアル化し販路を開拓。

ブランディング効果

  • 百貨店のフォーマル売場や旅行用品売り場、大手小売店でのイベントの実施。(1週間平均50万円)
  • 大手旅行用品卸先での取り扱いやフォーマルメーカーとのコラボレーション等の受注。
  • 新規事業開始2年目で目標売上高の3000万円を達成。現在もネット販売などで拡大中。

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